ロンドンで流産した時の話 1

こんにちは、Norrです。

 

今でこそ、私たちには2人の子供がおりますが、私は一度流産を経験しました。

 

まさか、自分が流産するなんて。。。

 

流産を経験した女性はみんなそう思うのではないでしょうか?

 

 

あれは、ロンドンに住んで居た時、2回目の妊娠でした。

 

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つわりが無かったので、気分は最高だった

一人目の子、娘を授かった時はとにかくつわりが酷くて、

仕事に行けない状態でした。

 

吐いたのは1度きりでしたが、でも妊娠から出産までずーと

胸がムカムカ、ズキズキと頭痛も続き、貧血も酷くて最悪でした。

酷い二日酔いが9か月間続く感じですね。

 

そんな辛い妊娠期間を過ごしたので、待望の二人目が出来て

嬉しくて、しかも今回はつわりが軽い!と幸せな気持ちでいました。

 

妊娠6週目から出血が始まる

一人目の時も結構頻繁に出血があったのです。

全部で4回くらいは1週間くらい続く出血がありました。

 

なので、私は出血しやすいんだ。でもまた1週間位したら

止まるだろうと思っていました。

 

が、2週間ほどずっと鮮血が出続けました。

 

流石に心配になって病院に行きました。

 

まだ妊娠8週弱位だたので、膣内エコーをしてもらいました。

 

それから先生から、

“残念だけど。。。赤ちゃんの心拍がかなり弱くなってるわ。”

と。

 

エコーに映し出された赤ちゃんはもう人間の形をしていて、

心臓が動いているのも見えた。

 

ショックで先生に言われた事にリアクションが取れなかった。

 

“あと2週間様子を見てみましょう。2週間後にもう一度赤ちゃんが無事かエコーしましょう。

ただ、赤ちゃんが大丈夫かはかなり確率が低いかもしれないわ。でも大丈夫かもしれないしね。”

 

病院の後に買い物をする為に、スーパーに向かう途中

段々と実感が湧いてきて、まだ赤ちゃんが一生懸命生きているのに

泣いてしまった。

 

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2週間後

 

やっぱり出血は止まらず、ずっと出血し続けました。

 

僅かな期待を持ちつつ病院へ行き

またエコーをして頂きました。

 

すると、

“残念だけど。。。”

と言われました。

 

でもその時は涙が出ず、なぜか強がりな感じで

“あ、やっぱりそうですか。”

と返事をしました。

 

それから別室に移り、先生が

“お腹の赤ちゃんだけど、このまま出血と一緒に出てきてくれる場合もあれば、

ずっと後にならないと出てこないかもしれない。

あんまり長くお腹にとどまっていると、感染症になったりするリスクもあるし

あなたも気持ち的に辛いかもしれない。

オプションは3つあって、一つ目は手術をして取り出す事、もう一つは

陣痛を促す薬を飲んで普通の出産のように出てきてもらう、もう一つは

自然に出てきてくれるまで待つ事。

あなたの希望通りに進めましょう。”

 

私は投薬を希望した。

 

入院

 

一旦自宅に戻って入院の用意をして、

直ぐに病院に向かった。

 

ソファーベッドみたなベッドが6台くらいある

待合室に通された。

 

対応してくれたのは、大柄の黒人の看護婦さん。

“入院するお部屋が用意出来るまでここで待ってて。

何かあったらいつでも声を掛けて。”

 

それから。。。。なんと。。。お部屋が用意出来たのは8時間後!!

これぞロンドンの医療サービス。最悪すぎる。

 

しかも、同じお部屋に待っていたのはみんなが私と同じ状況ではなく、

まだ赤ちゃんがお腹の中で生きていて、希望がある人もいる。

 

で、“良かったわねー”なんて先生に言われて喜んでる

妊婦さんもいて。。。

 

こんな酷な事がありますか??

 

私は無意味に長時間待たされて、あんまりにも長く待たせるので

どうなってるのか聞きに行ったら、

その赤ちゃんがまだ大丈夫な妊婦さんの方へ皆が応急処置かなんかに行ってしまって

私には、

“あなたはもうちょっと待ってて。”と。

 

あんまりにも頭にきたので、

“そうなのね。私の赤ちゃんはもう死んでるから後回しなのね。”

と泣きながら怒りながら言ってやりましたよ。

 

相手はあせって取り繕ってきたけど、本当に悔しいやら悲しいやら。

 

流産した直後にこんな気持ちにさせられるなんて。。。

 

8時間後に個室へ通されました。

部屋も結構大きいし、トイレもシャワーもついてる。

 

そして軽食後に、いよいよ薬の投与スタート。

 

出てこない

 

薬はまず、下剤と浣腸、それから陣痛誘発剤を飲みました。

 

何だか少しお腹が痛くなってきたかなーと言う感じでしたが

その日はもうかなり時間が遅くなっていたのでそのまま眠りにつきました。

 

下剤を飲んだので、その効果はあり、すっきりしましたが、

肝心の陣痛が始まらない。

 

その後誘発剤を一日に一錠2日間続けて飲みましたが、

赤ちゃんが出てきません。

 

入院から4日目に、問診で先生が4人くらい部屋にずらずらっと

入ってきて、どうしましょうかと聞いてきた。

 

このまま入院して待つか、自宅に戻って赤ちゃんが出てくるまで待つか、

手術をして取り出すか。

 

私は、赤ちゃんが出て来てくれるのを待ちたかった。

 

それを伝えると、中国系の先生が

“なんでそんなにこだわるの。手術なんて簡単な手術だし、

20分くらいで全部終わるよ。手術しちゃえばいいじゃない。”と言い放った。

 

ムカつく。

 

病院としては早く全て終えて、病院から追い出したいのだ。

 

他の先生が、

“彼女が自然に出てくるのを待ちたいんだから、そうするべきよ。”

と言ってくれ、私は退院して自宅で待つことを選んだ。

 

本当に、ロンドンって人の気持ちが腐ってる。

 

それから6時間後に退院した。

 

いつ出てきてくれるのか、不安だったけど、

でも待ちたかった。

 

ロンドンで流産した時の話 2 へ続く。。。

ロンドンで流産した時の話 2

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